そういう時代でありましたよ 〜私のリアルタイム 〜

この時、
マーガレット漫画研究生に
南雲慶子が入賞している
昭和48年12月2日発売の週刊マーガレット
有吉京子 「意地っぱり大作戦!!」
マーガレット、りぼん、フレンド・・・

昭和48年の秋くらいから昭和50年の春先くらいまで、毎週欠かさず買っている同級生の恩恵にあずかり、週刊マーガレットを読んでいました。 自宅は小遣いで漫画雑誌を買えない雰囲気だったので、この回し読みが少女漫画のライフラインでした。 (少年漫画は複数の別ルートがあったのだけど)
実は、私が少女漫画を一生懸命読み込んでいたのはこの2年弱に過ぎません。 たまさか、それが『ベルサイユのばら』や『エースをねらえ!』が連載中の、俗に「マーガレット黄金時代」といわれた時期に当たっていたのですから、幸運だったのでしょう。


DOZIさまの作品をいつ頃から意識して読んでいたのかは、はっきり思い出せません。 連載を最初から最後まできっちり押さえ切ったのは『あーら わが殿!』と『銀河荘なの!』。 この2作は大好きで、特に『あーら わが殿!』で、当時の私は決定的にDOZIさまにはまりました。
ただ、『あーら わが殿!』は予告を見て連載開始を楽しみに待っていましたから、 少なくとも、前作『エメラルドの海賊』の後半はリアルタイムで読んでいたのだと思います。

そして、『天まであがれ!』の途中で、中学卒業とともにマーガレットを離れて、 さらに、週刊セブンティーンの読み切り『いとし君へのセレナーデ』 (週刊セブンティーンの定期購読者が身近にいたので切り抜かせてもらった)を最後に、 私のDOZIさま作品のリアルタイムは終わりました。

単 行 本

親の手前もあって、漫画は極力買わないことにしていた私が、単行本になるのを待って買い込んだDOZIさま本は『エメラルドの海賊』と、『銀河荘なの!』。
『どうしたのデイジー』はティラノザウルス・レックスの時代からT.REXに凝りまくっていた友達が持っていたので読み込ませてもらいました。 『あーら わが殿!』はせっせと週刊誌を切り抜いたので単行本はパス! お陰で今も、扉の煽り文、柱の文言、欄外のおたより紹介コーナーまで思い出せます。 DOZIさま最初の「花とゆめコミックス」の『白い森』は「木原としえの漫画、好きでしょう?」と友人がプレゼントしてくれました。
ふと、この文章を書きながら気が付いたのですが、一冊の漫画が自分の本棚に並ぶまでのいきさつ一つにしても忘れていないものですね。 自分の中でよほど大切な存在だったのでしょう。

私が漫画の単行本に丁寧にカバーをかける習慣の始りは、本棚にさりげなく隠しておく為でした。 やがてそんな小細工は必要なくなりましたが。(要はバレバレになったわけ)
そうは言っても大好きな漫画本のこと、綺麗にしておきたくて真っ白い紙で二重にカバーをかけていました。 外側の紙が傷んで破けくると、また、せっせと掛けかえて。 カバーが破れるまで読んでいれば絵も台詞も覚えもしますよねぇ。 改めて、自分に呆れます。

これだけ保存状態の良かった初版本を全部手放したのです。 専門書が増えて本棚がいっぱいになってしまった頃のことでした。
でも、多くの方の御好意で今回、マーガレットコミックス全タイトルを1月半で集め直せて、改めて感激です。
(1999.5.10up)

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