フィリップ身上書一覧（１）

作品年代順にまとめてみました。かなり、いえ、とっても、私の趣味が反映しています。 愛情表現ということで、御笑覧くださいませ。

番外 アンジェリク (1977年9月〜79年7月)

A&Sゴロン原作の同名小説をDOZIさまが翻案したのは周知の通りです。 (原作にこだわらないで、DOZIさまワールドのアンジェリクを堪能しましょうね！)
この小説の中に登場する｢プレシ・ベリエールのフィリップ｣が全ての原点。
中学生の頃、『どうしたのデイジー？』や『エメラルドの海賊』を読んでから 図書館にこもって｢プレシ・ベリエール｣という言葉の意味を探して、探して…。 小説・アンジェリクの存在を知る術もなかった私は、 もちろん解明できずに終わりました。

ついでに、山岸凉子の『アラベスク第２部』に出てくる「ハルギツ」という地名がどの へんなのかをご存知の方、お教えください。これも調べがつかなくて、 ちょっと引っかかっているんですよ〜。あのスヴェトラナ(ヴェータ)の出身地です。

☆名前
フィリップ・デュ・プレシ・ベリエール(侯爵)
☆職業
ルイ１４世の宮廷貴族、陸軍元帥
☆触込
宮廷一の美貌の侯爵。 ルイ１４世が一番の気に入りの勇敢な武人。 作法に関しては宮廷一の優雅さ。
☆容姿
フィリップの原点。白っぽい金髪。
☆家族
母親のみ。アンジェリクとは従兄妹同士。
☆その他
身につけているフリル、レース、りぼん、ドレープ、 羽飾りの量は全フィリップ中、圧倒的に多い。他のフィリップ達だってフリルふりふり、 レースぴらぴら、たっぷりドレープ、 胸元にはおリボンのタイなんてブラウスを良く着ているが、その絶対量たるや比べ物にならない くらいの莫大さ。
それでいて、｢わたしは一年の半分は戦場暮らし｣で、｢わたしは軍人ですよ。しらみとだって 眠れます｣とか、｢死にぞこなったことの２度や３度はあるんだ｣と仰せです。

１，天国より愛をこめて (1972年)
☆名前
京四郎 (姓不明)
☆職業
蒼山学院大学の学生(多分、４年生)
☆触込
特に名乗りをあげてはいない。(その他参照)
☆容姿
ショートカットヘアのフィリップのイデー。 日本人なのになぜか金髪。(これは少女漫画では不思議なことではないので追及不要)
☆家族
不明
☆その他
何しろ初登場なので性格的には発展途上。 まずはプレイボーイ的側面の形成中。ミス蒼学｢清ちゃん｣が、共同戦線を張る遊び仲間として 登場。以後はあまり見ないくわえ煙草をしている。

２，ジークリンデの子守り歌 (1972年)
☆名前
ヘンリック・オーディン (プリンス・ヘンリック)
☆職業
ヨツンヘイム(スウェーデン領国)の領主
☆触込
特に名乗りをあげてはいない。(その他参照)
☆容姿
ショートカットヘアのフィリップのイデー。
☆家族
祖父。両親及び双子の弟は13年前に落雷により事故死。 ミッドランドのフレイヤと政治的理由から婚約
☆その他
京四郎とほぼ同時期に登場。フィリップの肉親の愛に恵まれない シリアス的な側面を形成。
思えば、『天国より愛をこめて』｣の京四郎のように女の子がみんな自分の思い通りにならないと、がまん できないプレイボーイ的側面と、このヘンリックのように幼児体験ゆえに癒しがたい寂しさを 併せ持って、だから、素直になれないのがフィリップの基本構造。(どちらの側面が強調されるかは それぞれの作品中での役どころによって違うけれど)
つまり『天国より愛をこめて』と『ジークリンデの子守り歌』の両面がそろってフィリップが完成したの でしょうか。

３，5,600万kmの恋歌 (1972年)
☆名前
プレシ・ベリエールのフィリップ
☆職業
パリ大学学生
☆触込
パリ大学の光源氏
☆容姿
ショートカットヘアのフィリップのイデー
☆家族
不明
☆その他
とにもかくにも初めて｢プレシ・ベリエール｣を、 そして、｢プレイボーイ｣を名乗っている。木の小枝をくわえているのも初めて。 ショートヘアのフィリップは自分の髪はくわえられない長さなので。
「パリ大学ｂPのプレイボーイの名にかけて犠牲者３９人目」なんていってるわりに 、結局は人助けに走るのよね。典型的なフィリップの脇役としての役どころ。
幼なじみでパリ大学の女王様デジレが良く出来たGFで、先ずはめでたし。

４，水色のメルヘン (1972年)
☆名前
キャプテン・キッド
☆職業
おとぎの島の大海賊
☆触込
特に名乗りをあげてはいない
☆容姿
長髪フィリップのイデー
☆その他
キャプテン・キッドのコスチュームに海賊の帽子、 最初から最後まで薔薇の花をくわえて、きっちりコミカルな脇役

５，お出合いあそばせ (1972年)
☆名前
近衛 京四郎
☆職業
大学生
☆触込
大学一のプレイボーイ
☆容姿
ショートカットヘアのフィリップのイデー。日本人なのになぜか金髪
☆家族
１０歳の時に母を亡くした他は不明
☆その他
剣道４段、気分直しに軽く謡をこなす。 まわりに群がる女の子は多いが特定GFはない模様。今回は、バイスタンダー役を全う。 学内美人ナンバーワンの理事長令嬢｢清ちゃん｣が従兄妹であり遊び仲間として登場

６，くれないに燃ゆるとも (1972年)
☆名前
月王丸 (裾花氏)
☆触込
裾花（すそはな）きってのプレイボーイ
☆容姿
フィリップ顔。白っぽいストレート、柔らかそうなさらさらヘア、背中をおおうほどの長さ
☆家族
父親は裾花の領主、母は既になし。兄二人、弟と妹が各一人
☆その他
敵将の義理の娘、咲也姫と相愛になるが立場上拒絶。
プレイボーイだなんだと派手な役柄のフリをして、置かれた状況故に私情を殺して冷酷なフリをして、 実は、いつでも黙って人の心の機微をしっかりと感じ取ってさりげなく気を配っているところが、 如何にもフィリップらしくてその最期まで泣かせる

７，どうしたのデイジー？ (1973年)
☆名前
フィリップ（名門クィンズベリ一族 次男の一人息子）
☆職業
聖ジョージ学院大学３年生
☆触込
プレシ・ベリエールのフィリップ、プレイボーイの宗家
☆容姿
長髪フィリップのイデー。銀灰色の目
☆家族
１０歳の時に母と死別
☆その他
成績学年トップ。フェンシング、ダンス、殴り合い、 なんでもOK。でも、｢成績トップをたもつのだってらくじゃないんだからね｣と言って図書館に こもって調べ物をしたりもしている。
デイジーを丸め込んで、しかも、ダグラスの目の前で、強引に婚約してしまうあたりは 流石の一言に尽きます
☆おまけ
成人式のお祝いに父親（とうさまとよんでる！）からルビーの指輪を 贈られているので７月生まれと推測される。とすると、上旬の蟹座ではなく、 下旬の獅子座の可能性が高いのではないか？
ちなみに、彼は左手の中指にこの指輪をしているが、『アンジェリク』のフィリップも同じ デザインの指輪をしている。ただ、なにぶんあちらは長編なので、時々、右手の中指にしてたりするが。

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