独断によるDOZI本概略一覧 最終更新02/08/07
 現時点では順不同で随時、資料を追加中。データが増えてきたらページ構成を考える予定。

小学館文庫
岩を枕に星を抱き(いわをまくらにほしをだき)
 1980年〜90年頃のロマコメ集。笑いに中にしみじみとした趣。
Tundra Taiga Blizzardの書籍資料(2)に解説あり
岩を枕に星を抱き
氷神のやさしい腕
スノウィ マウンテン
 1989年〜90年にかけての「お山3部作」
 モンブラン、スカンジナビア山脈、ヒマラヤと下界を離れた地でも、きっちりロマコメ。その中に、ほろリ、しみじみの彩りがこの時代のDOZI流。(拙サイト「DOZIさまのメッセージ 2001年9月14日 その2 」をご参照ください)
薔薇の木に薔薇の花咲く
 USAのユニバーシティの学生たちのロマコメ。家族ぐるみの大ロマンスに爆笑。
深き陽炎の森から
 日本の首都圏、たぶん山の手のお嬢さま学校に通っているとおぼしき“おてんば娘”(と書いて「DOZIキャラ」と読む)のスペシャルな恋の顛末。
( 02/06/15 up )

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秋田文庫
ダイヤモンド・ゴジラーン
 1976年〜83年の美青年主演シリーズ。
 相思相愛の幸福が輝けば輝くほど切ないDOZI的ロマンスです。
Tundra Taiga Blizzardの書籍資料(2)に解説あり
もう森へなんかいかない
薔薇あど
ダイヤモンド・ゴジラーン
緑のエリオット
煌のロンド
 DOZIさまの美青年キャラクターを代表するひとり、アングレアヌ・サフォランのまわりをめぐってゆくロマンス。美少女、美少年、美女たちがそれぞれの想いを織りなして。時にコミカルに笑い転げ、時に粋なはからいに微笑み、時に切ないセリフがざっくり胸に刺さり。
 舞台もパリ、英国、アフリカ、オーストリアと各話でがらっと雰囲気が変わります。
( 02/06/16 up )

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集英社文庫
水晶と天鵞絨(すいしょうとびろうど)
 とにかく楽しいロマンチックミステリーシリーズ。(1984年〜89年)
 粋でオシャレでさり気なくDOZIさまの教養が光って、でも爆笑の連続。
Tundra Taiga Blizzardの書籍資料(2)に解説あり
クラシックなサファリ
思いつめた あなた
水晶と天鵞絨
ハードボイルドでお祈り
 シリーズの主役・カミーユは、黒髪物憂げな眼差し、もう典型的な木原美青年キャラクター。でも、「瞬間過激派」「踏んだら終わりの人間地雷」、一筋縄には愛せません。 そんな彼を、こともなげに受け止めてしまうベル。だって彼女もDOZIキャラだもの。
 ヨーロッパの青年貴族の豪華な日々を背景にしたミステリィロマンだけど、ヒロインがワーキングウーマンだったりするのがDOZI流。
( 02/06/18 up )

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秋田文庫
天まであがれ!全2巻
 沖田総司、土方歳三を中心とする新撰組の青春譚。
Tundra Taiga Blizzardの書籍資料(2)に解説あり
天まであがれ!
 1975年に週刊マーガレットに連載された作品らしく、ロマコメ風のノリがあったり、当時の流行を織り込んだりと遊び心を光りますが、骨格はしっかり「泣ける木原作品」の代表作のひとつ。
( 02/06/20 up )

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集英社YouComics
とっておきのリボン
 “今”の日本を舞台にしたロマコメ集(1993〜97年作品)
Tundra Taiga Blizzardの書籍資料(2)に解説あり
とっておきのリボン
バッハのように哀しい
最上級淑女
騎士かもしれない
 世にいう結婚適齢期、財産家のお嬢さまでも、貧苦にあえぐ苦労人でも、お見合いや恋愛からの紆余曲折には誰でもはらはらするもの。 でも、DOZIキャラは相変わらず大らかでたくましい。
 DOZIさまが自動車を運転するようになったからかハンドルを握るヒロインが登場、舞台も都会の街中、競馬場、ゴルフ場、ダムの工事現場と多彩。
( 02/06/22 up )

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秋田文庫
銀晶水(ぎんしょうすい)
 時代背景も重厚な恋愛譚から、シッチャカ童話コメディまで幅広く収録。
 (1979年〜1988年作品)
Tundra Taiga Blizzardの書籍資料(2)に解説あり
銀晶水
15世紀半ばのブルゴーニュ大公国の興亡にからんで、妖艶な倒錯愛と純愛のせめぎあい。
黄昏のシンデレラ
DOZI作品に珍しくニューヨークが舞台。サスペンスタッチの現代のシンデレラ物語には、流血沙汰がつきまとう。
花かんむりの牢屋城
「木原としえ」の筆名を使っていた時代のハチャメチャコメディ。その意味ではDOZI的難易(マニアック)度は高い。
夜想曲(ノクターン)
平安の王朝文学の世界に心遊ばせながら、純愛ロマンにコメディ風味を添えて。紫式部、清少納言もDOZI風にアレンジされて登場。
( 02/06/23 up )
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集英社文庫
大正浪漫探偵譚
(ロマンミステリィ)
四十七文字(しじゅうしちもじ)
 一話完結形式のロマンミステリー集。(1993年〜94年作品)
 現在(02年6月)も不定期で発表されている息の長いシリーズの原点。
Tundra Taiga Blizzardの書籍資料(2)に解説あり
vol.1 菊女の声
vol.2 菫女の箱
vol.3 蓮女の火
vol.4 柊夫人
vol.5 黒百合女王
vol.6 玉藻姫
vol.7 白薔薇の君
 色は匂へと 散りぬるを 我か世誰そ 常ならむ
       いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ
 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔いもせす
       うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑいもす
「いろは四十七文字に『ん』をいれて四十八文字。たったこれだけの文字の中に 人の世のすべてが表現してあるみたい」

 事件と謎解き、そして大正時代の風物や生活がていねいに描き込まれています。
( 02/06/24 up )

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集英社文庫
花ざかりのロマンス
 DOZIさまが、「切ないお話が大好き」とおっしゃっていた時期の作品集。
 涙なしには読めない一冊。(1973年〜76年作品)
Tundra Taiga Blizzardの書籍資料(2)に解説あり
銀色のロマンス
花ざかりのロマンス
落葉だらけのロマンス
日なたへ日かげへのロマンス
 時代を映したハッピーエンドのロマコメから、フランス革命や太平洋戦争と歴史の奔流に飲み込まれた人の心の悲哀まで、どれもが1970年代の“木原ロマンスシリーズ”。
 拙サイト「DOZIさまのメッセージ 2001年9月14日 その2」をご参照ください。
いとし君へのセレナーデ
 フェルスターの古典的戯曲『アルトハイデルベルク』のイメージがふくらむ青春譚。
ラストタンゴ
 世代を越えて伝わってゆく恋の行き違い。前向きなキャラたちなのに寂寥感あふれる終末。
( 02/07/02 up )

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秋田文庫
花の名の姫君
 DOZIさまの歌舞伎好きが嵩じた歌舞伎作品漫画化シリーズ全4作。
 長編短編とりまぜて、あくまでDOZIテイスト全開。(1991年〜92年)
Tundra Taiga Blizzardの書籍資料(2)に解説あり
花の名の姫君
江戸時代の名家・吉田家の桜姫の波乱万丈の一代記。情死、色恋、幽霊、御家騒動、なんでもアリでこそ歌舞伎の世界。
わたしが嫌いなお姐様
(わたしがきらいなおあねえさま)
お姫様の出家にまつわるお女中衆の騒動記。お姫様の側仕えといえど大名家の奥向きのこと、上臈から端女まで政治に無縁ではいられませぬ。
流星
吉原、つまり遊郭の遊女の流れ星のような恋物語。
轟く滝の下で
(とどろくたきのしたで)
始まりは時代を超えた恋愛問題、三角関係。横たわる難題は帝からの勅命、竜神たちの監禁?事件。DOZIさまのアレンジが鮮やか。
( 02/07/17 up )
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中公文庫
雨 月 物 語
 マンガ日本の古典シリーズ(全32巻)の第28巻(1996年作品)
 (平成9年文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞シリーズ) 
 
Tundra Taiga Blizzardの書籍資料(2)に解説あり
巻之一 菊花の約
     (きくかのちぎり)
巻之二 浅茅が宿
     (あさぢがやど)
巻之三 吉備津の釜
     (きびつのかま)
巻之四 蛇性の婬
     (じゃせいのいん)
 江戸時代後期を代表する作家上田秋成(うえだ あきなり)のホラー?小説の漫画化作品。
 究極の同性愛、夫婦の純愛、情愛ゆえの妖美怪奇の物語でも、筆さばきはしっとり美しい。
 それぞれの時代ゆえのしがらみもあるけれど、やり場のない恋情を持て余す哀しみは時代を越えて変わらなくて、だから古典が今に読み継がれているのでしょう。

 拙サイトインタビュー(2001年9月14日 その2)で、この作品の受賞について少し触れています。
( 02/08/07 up )

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