花草紙

花 草 紙
集英社/漫画文庫 全1巻

その昔、日本の花咲きあふれる胡麻の国のお家再興と、エスパーニャの血を引く赤毛の娘と、異国の海賊の草紙物語。
DOZIさまが、椿比古ような救いがたい悪人を描いたのは、もしかしたらこの作品が初めて?
その他にも、これまでのDOZIキャラにはないタイプのアクの強いキャラが登場。 DOZIさまの大きな魅力のひとつであるリズミカルな詩での幕開ながら、かなり実験的な部分があるような感じがする作品です。

『王子さまがいいの!』はこの物語の続きで、フィリップ以外のキャラは、この時からの顔ぶれ。 『王子さまがいいの!』でフィリップが、“白い肌に鮮烈なアクセサリー”と感動した百合太郎の背中の刀傷の事情も、こちらで語られます。
(1999.5.10up)