杖と翼6 レオン、アデル、リュウ、三色のリボン
2005.05.20 初版

杖と翼(つえとつばさ) (6)  
ISBN4-09-172009-9(小学館 PFコミックス)
第五章 赤と白と青
§3 2004年 7月号掲載分
§4 2004年 9月号掲載分
§5 2004年 11月号掲載分
§6 2005年 1月号掲載分
終章 
2005年 3月号掲載分(掲載誌:フラワーズ)
1794年から1975年
 安全なドイツからファーブル、リュウ、アデルが、緊迫する独仏国境からレオン、バランタンが、それぞれの事情を抱えて、それぞれのルートでパリに向かう。
 反王党派の最後の拠点となったヴァンデー地方では、革命軍の「地獄の軍隊」が、ゲリラ的抵抗をする農民の女子供にいたるまで虐殺を繰り返している。パリへの途上、その実態を見たアデルは、レオンが無差別な虐殺の事実を知っているかどうか確かめる決意をした。
 粛清につぐ粛清でジャコバン党の独裁が完成した。だが、レオンは自分たちの革命が遠からず「凍りつく」ことも肌で感じ取る。
 死の大天使、炎の天使、愛の使徒をはじめカードがそろい、虐殺を正当な革命行為と主張するレオンの態度に、アデルも封印していた守護聖女の力を解く決意をする。
 ――終幕。
 今日まで歴史上の謎となっているサン・ジュストの沈黙とひきかえに、アデルは赤いひなげしの中に帰る。パリのカフェ・ルフラン(リフレイン=繰り返し)のオランプには恋人の忘れ形見が残っている。
(20054.09.06 up)