銀河荘なの!
初版 1999年12月10日

銀河荘なの (秋田文庫)
ISBN 4-253-17479-5
[ 収録作品 ]
銀河荘なの!
初出 週刊マーガレット1974年26月号 〜 44号
 「求む下宿人!! 部屋代ただ!!! ただし若くて健康的で知的で美女にかぎる」、街中の壁にでかでか貼られた広告は苦学生・ビクトリアにはとても魅力的。でも、「問題は美女にかぎるってとこ」とは本人の弁。
 冒頭から少年、青年取り混ぜてうるわしくも、いわくありそうな美形キャラの大盤振る舞い。
 そして、この「いわく」がどう展開していくのかと思ううちに、学園もののロマコメか、あるいは怪奇物語かSFか、1970年代作品は理屈抜きのノリと勢いで突っ走り、でも最後にはほろっと諸行無常が漂っているのがいかにもDOZI作品。
 エドガー(『ポーの一族』の主役)が特別出演していたり、萩尾望都、大島弓子、忠津陽子、島津響子、花郁悠紀子、名香智子、あべりつこ、佐藤史生などがアシスタントというかお手伝いというかに加わって、池田理代子がメシスタントしていたり、こんな裏話もいかにも70年代作品です。
お茶の時間(幸福の条件)

解説 堀田あけみ
(2000.11.6 up / 02.10.25 追記)