夢の碑番外編 プチフラワーコミックス(小学館)

皆様、ご存知とは思いますが…

“花伝”は、父であり能の創始者である観阿弥の教えを、世阿弥が口述筆記したと伝えられる異色の体系的芸術論『風姿花伝』またの名を『花伝書』に由来する言葉です。

『花伝書』は内容的にも今日に通じるものがあって興味深い上に、コンパクトなので、とても読みやすい古典です。 現代語訳でも手軽に読めますから、御一読をお勧めいたします。
あ、なんだか漫画のホームページじゃないみたい… (講談社文庫の花伝書の書影を掲載しようかと思ったけど、余りにボロボロなのでやめておきます)


大江山花伝
1986年5月20日初版
(画像は重版)

収録作品
大江山花伝(1978年)
丹波の国の大江山にすむ酒呑童子伝説。伝説にお約束の顔ぶれ、源 頼光や渡辺 綱に、 うるわしい茨木童子が加わってDOZIさまの“花伝”シリーズ第一作目。

エッセイ 桜のはなし

鬼の泉 特別予告編
なぜか『摩利と新吾』の持堂院高校のキャラ総出演で『鬼の泉』の予告。

鬼の泉(1982年)
鬼になりたくない鬼、茨木童子。大江山花伝の後日談。

花伝ツァ(1980年)
上田 秋成の雨月物語の 『菊花の約』(きっかのちぎり)より。 DOZIさまにかかると鬼も艶めかしい。



夢幻花伝
1988年4月20日初版

収録作品

夢幻花伝(1979年)
南北朝の統一には、まだ、間がある頃。
三代将軍 足利 義満が、能の創始者・観阿弥、世阿弥父子を重用した。 土岐氏の乱、明徳の乱と戦乱が残る時代を背景に、DOZIさまが存分にイメージを膨らませた幽玄の世界。

ぎやまんハート・ブレーク(1984年)
少女漫画です。ガラス細工のラブロマンスです。

(1999.6.17)