はなそうし
初版 2001年4月10日
花草子 (はなそうし) (秋田文庫)
ISBN4-253-17593-7

[ 収録作品 ]
花草紙
初出 週刊マーガレット1976年 5号 〜 9号
 百合は17
 のう 見てござれ
 胡麻(こま)の深山(みやま)に
 咲く花候(ぞろ)よ

 室町時代末、花咲きあふれる胡麻の国のお家再興と、エスパーニャの血を引く赤毛の娘と、異国の海賊の草紙物語。
 DOZIさまが、椿比古ような救いがたい悪人を描いたのはもしかしたらこの作品が初めて?  その他にもこれまでにタイプのアクの強いキャラが登場したり、初期のDOZI作品の中にあってかなり実験的な印象も受ける作品です。
お出合いあそばせ
初出 週刊マーガレット1972年 37号 〜 40号
 週刊マーガレットでの初の連載作品も、元気いっぱいでドジで発育不良のマメダヌキキャラのロマコメでした。
 お寺の入り口に立つさりげなく石柱にはさりげなく「今何寺」、“まことの標本”は後の“摩利や新吾の標本”(『摩利と新吾』)にそっくりと、DOZI作品の生きの良さが炸裂しています。
ドジの東欧日記1984年版 その1
初出 新書館グレープフルーツ22号 1985年
 ヘルシンキ、東ベルリン(当時)、ドレスデン、マイセン、プラハ、ハンガリー
ドジの東欧日記1984年版 その2
初出 新書館グレープフルーツ25号 1985年
 ブダペスト、ローマ、バンコク空港
 木原先生は、このときの旅行について拙サイトのインタビューでもお話し下さっています。DOZIさまのメッセージの5−26−2をご参照ください。
お茶の時間(回想の条件 その2)

解説 ひかわ玲子
(2001.1.12 up / 02.11.09 追記)